イーロン・マスクのすすめ

最高の男、イーロン・マスクについてのブログ

ブログ移転しました。

今後はこちらでイーロン・マスクについて書いていきます。

elon.jp

お金でみるイーロン・マスク年表

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イーロン・マスクはおそらく世界でもっともお金を稼いだロケット・サイエンティストでしょう。46歳の彼は事業をどんどん拡大し、その歩みは火星に到達するまで止まりません。


彼の目は宇宙だけでなく地球にも向いています。地球上の交通機関を一新し、化石燃料からの脱却というエネルギー革命も狙う。


人類史上もっとも壮大なスケールで事業を展開していると言っても過言ではありません。そんな彼の年表を、お金の視点で紐解いてみましょう。
*現在の為替レート(1ドル=113円)で計算しています
 

1984年(12歳) 5万円

イーロン・マスク南アフリカで生まれ、少年時代を過ごしました。コーディングを独学で学び、12歳のときにビデオゲームを自作。ソースコードは約5万円で売れました。
 
1989年に彼はカナダに移住します。さまざまな仕事を経験して、アメリカの大学へ入学。そこからスタンフォード大学院に進学します。カナダでの仕事の収入はもちろんのこと、大学時代はコンピュータ部品やPCを販売したり、自宅を潜り酒場のようにして入場料を稼いだりしていました。


1999年(28歳) 25億円

 スタンフォード大学院は2日だけ在籍。退学後、父親から300万円ほどを出資してもらい、弟と一緒にZip2という会社を設立しました。Zip2はオンライン版タウンページのようなものを提供する会社です。

1999年に彼らはZip2を売却。イーロン・マスクは約25億円を手に入れました。

 

2002年(31歳) 204億円

 イーロン・マスクはZip2を売却して得た資金をもとに、オンラインバンキングサービスを提供するX.comを設立。のちのPaypal社です。Paypal社は現在世界最大規模のオンライン決済サービスを提供しています。
 
2002年、インターネットオークションを展開するeBayPaypalを買収。イーロン・マスクはこの売却で約204億円を調達しました。
 

2012年(41歳) 2264億円

 Paypalを離れたイーロン・マスクは、電気自動車メーカーのTesla、ロケットの開発・打ち上げをおこなうSpaceXを設立。

しかし、ロケット打ち上げの相次ぐ失敗やリーマンショックの影響で2008年に資金が底をつきそうになります。「現金をつかい果たした」と言って友人にお金を借りることも。
 
イーロン・マスクのにとって2008年は試練の年でしたが、そのあと見事にロケット打ち上げを成功させます。SpaceXNASAとの契約を勝ちとり、2010年にはTeslaが株式市場に上場。窮地を切り抜けたイーロン・マスクの資産は増加の一途を辿りました。
 
2012年にはフォーブスの富裕層リストに初登場。彼の資産はネットで約2264億円まで到達していました。

2017年(46歳) 2.3兆円

5年後の現在、イーロン・マスクの資産は約2.3兆円です。Teslaの電気自動車事業、SpaceXの宇宙開発事業は順調に伸び、OpenAIで人工知能研究、Boring Companyでトンネル掘削事業も展開しています。

12歳で5万円を稼いだ男の子は、46歳で2.3兆円の資産を築いた男になりました。


イーロン・マスクの資産の行方

Teslaではリチウムイオン電池の超巨大生産工場ギガファクトリーが本格稼働を控えていますし、SpaceXでは火星に向けたBFRと呼ばれる大型ロケットの開発がすすんでいます。

それら大規模な事業のため、ますます巨大な資金が必要になるでしょう。

 
また、イーロン・マスクギビング・プレッジに署名しているため、彼の資産の大部分は慈善団体に寄付されます。ギビング・ブレッジとは、ビル・ゲイツウォーレン・バフェットがはじめた寄付啓蒙活動です。資産家が生前もしくは死後に資産の半分以上を慈善活動に寄付すると宣言することで、富裕層の寄付行為を促す目的とのこと。

イーロン・マスクの資産は投資寄付にまわされるわけですね。

 

 

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参考

www.theage.com.au

英語を学ぶ人のために全力でサイトをつくってみた

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英語学習は大変です。教材はたくさん売られていますが、何から手をつけていいのかわからない。

 

私も試行錯誤しながら英語を学習してきました。今でこそ英語のプロとしてお仕事をしていますが、いま思えばずいぶんと無駄な学習もやってきたなと思います。

 

どうやったら効率的に英語が学べるのか。いろんな人からよく質問されます。自分が今から英語を学ぶとしたらどういう手順で学ぶだろうと考えながら、その場その場で回答してきました。

 

そんなことをしているうちに、「英語学習」というもの自体に興味が湧いてきて、一度体系的にまとめてみようと考えました。

 

国語学習を扱った本、記事、アプリなど、さまざまな情報を集め、自身の学習経験をもとに「英語は絶対にこの方法で学習すべき」という手順を組み立ててみました。

 

とても時間はかかりましたが、うまく1つのサイトとしてまとめることができたと思います。

 

これから英語を学習する皆さん、英語を学習していて不安や不満をもっている皆さん、ぜひ読んでみてください。皆さんのこれからの英語学習のお役に立てるとうれしいです。

 

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(今後も引き続きこちらのブログではイーロン・マスクについて書いていきます。更新頻度が悲惨なことになってますが、がんばります)

 

 

 

ドバイのサミットでイーロン・マスクが語ったこと

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2017年2月に開催されたドバイのサミットでイーロン・マスクが語った内容から興味深かった点をまとめてみます。

 

人生の目的

インタビュワーの「あなたの人生の目的は?」との質問にたいするイーロン・マスクの回答ですが、子どものときに人生の意味を考えたことからすべてはスタートしているとのこと。イーロン・マスクの結論は、正しい答えを見つけるには正しい問いが必要だというものでした。そこから、正しい問いを見つけるために、人類の知識や能力を拡大していくことが人生のミッションだという考えに至ったそうです。

 

「長期間持続可能な輸送システムやエネルギー、多惑星での居住は人類の存続につながります」とイーロン・マスクは語りました。人類が生き延び、文明を発展させることでイーロン・マスク個人が追い求める「正しい問い」に近づいていくわけです。

 

この視点で考えると彼の言動が理解しやすいのではないでしょうか。地球と宇宙における輸送システムを改良し、より持続的にエネルギーを利用する技術を発展させ、人工知能を利用しながらも人類の危機になり得ることをとても危険視している。じつに様々な分野に進出しているイーロン・マスクですが、一貫して人類の存続と発展という視座から物事を判断しているんですね。そして、それは彼の「人生の目的」を達成するためなのです。

 

自動運転技術のインパク

「自動運転」技術こそ、次にやってくるもっともインパクトの大きな技術的な革新になるだろうとイーロン・マスクは答えました。彼は自動運転が到来した世界をこのように表現します。「エレベーターに乗るように車に乗り込むことになるでしょう。どこにいくか決めてボタンを押すだけ。素晴らしい安全性のもと輸送がおこなわれます」。

 

Teslaは電気自動車の会社として有名ですが、同時に自動運転技術において最先端を走っています。イーロン・マスクは人々が考えるより早く自動運転が当たり前の世の中になるだろうと語りました。

 

各国政府の課題は雇用と電気

世界政府サミットということで、今後政府が直面する課題の話へ。イーロン・マスクは雇用と電気が各国政府の課題になると考えているそうです。自動運転が次の大きなインパクトになるとすれば、プロドライバーの失業対策が必要になります。ドライバーの数は膨大なので各国政府にとってはかなりのチャレンジになるとイーロン・マスクは語りました。

 

また、人口の増加や技術の発展によって電気の消費量が増大します。需要を満たす量の電気の提供を実現することが政府の課題になるわけです。雇用と電気が今後政府が直面する課題になるとイーロン・マスクは考えています。彼の多岐にわたる事業のなかでも、Teslaの事業が各国に大きな影響を与えていくことになりそうですね。

 


Elon Musk Interview - 2017 Dubai Smmit

 

 

 

イーロン・マスクはなぜトンネルを掘るのか

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イーロン・マスクがThe Boring Companyという会社をつくりました。これで彼が持っている組織は、1)SpaceX2)Tesla3)OpenAI4)Neuralink、そして5)The Boring Companyの5つになりました。そこで、今回はイーロン・マスクがThe Boring Companyでどんなことをやろうと考えているのか見ていきたいと思います。まずは、The Boring Company以外の4つの組織について簡単にご説明しましょう。

 

1)SpaceX: 人類を他惑星に居住する生物にするため、再使用ロケットをはじめロケットの開発・製造・打ち上げをおこなっている

2)Tesla: 持続可能なエネルギーの到来を早めるため、電気自動車、バッテリー、太陽光発電用タイルの開発・製造・販売をおこなっている

3)OpenAI: 人工知能(AI)による危険性を排除するため、人工知能の研究開発をおこなっている

4)Neuralink: 人間の脳とコンピュータをつなぐため、 BMI (ブレイン・マシン・インターフェース)の研究開発をおこなっている

 

どれも壮大なスケールの事業ですね。イーロン・マスクは人類にもっとも影響を与える分野に従事したいとの思いから、次々にイノベーションをおこしてきました。その過程・結果として、これらの組織が存在するわけです。もちろんThe Boring Companyもその1つ。では、The Boring Companyがどんな会社かというと:

 

5)The Boring Company: 交通渋滞を解消するため、トンネルを掘る掘削機を研究開発・製造し、トンネルを整備をおこなう

 

いかがでしょう。他の4つの組織と比べるとなんだか地味な気がしないでもないですね。でも、じつは他の組織に負けないくらいスケールの大きな会社なのです。

 

なぜトンネルを掘るのか

そもそも、なぜ交通渋滞が発生するかというと、人が移動するときに利用できるスペースが少ないからです。(もちろんそれ以外にも様々な要因はあるにせよ、根本的には、渋滞は移動スペースが許容量を超えた場合に発生します)

 

なので、イーロン・マスクは移動スペースを増やすため、交通インフラを3D構造に変えてしまおうと考えています。例えば、マンションやオフィスビル等の人が居るスペースはすでに3Dになっていますね。高い建物は数十階という高さの構造をもっています。にもかかわらず、移動のときは地面に降りてきて2Dの移動スペースしか利用していない。3D空間に分散していた人々が移動の際に2Dへ凝縮されるわけです。渋滞の発生が容易に想像できますね。そこで、移動スペースもマンションやビル等と同じように3D化して、より多くのスペースを確保しようという発想に至ります。イーロン・マスクらしく、問題を解決するときはいつもその問題のもっとも本質的なところを突いてきます。

 

さて、交通インフラを3Dにするには2通りのやり方があります。1つは空飛ぶ車。上空を活用するわけですね。しかし、このやり方には問題点が複数あります。天候に影響をうけること、騒音が発生すること、そして通行人の不安を増大させること。通行人は空飛ぶ車が事故や故障で落っこちてこないか常に不安にさらされています。

 

交通インフラ3D化のもう1つのやり方がトンネルです。地下を活用するのです。トンネルには空飛ぶ車が抱える問題点が存在しません。天候の影響はうけませんし、一定の深さであればトンネル建設の際の騒音もない。また、交通量の増大に対しても、階層を深くし、トンネルを増やすことで実質的には無限の移動スペースを確保できます。

 

以上の理由から、イーロン・マスクは「交通渋滞の解消」(=交通インフラの3D化)ために「トンネルを掘る」ことを選択しました。

 

トンネルをアップグレードする

トンネルによって交通渋滞の解消が可能だとすれば、なぜ十分な数のトンネルが存在しないのでしょうか。イーロン・マスクによれば、トンネル掘削コストに理由があるそうです。例えば、LAの場合は1マイル(1.6km)あたり10億ドル(1114億円)という膨大なトンネル掘削コストがかかるとのこと。たくさんのトンネルを掘るため、トンネル掘削のコストを10分の1以下にする必要があると彼は考えます。

 

そして、このコストの問題の解決策として、トンネルの直径を小さくすることが有効だとイーロン・マスクは語ります。現在、米国のトンネルは1レーンで28フィート(8.5m)の直径が必要とされています。これは事故の際の緊急車両の通行&内燃機関(ガソリン車やディーゼル車)が排出するガスの換気のためです。

 

そこで、電動のスケートの上に自動車を載せ、自動車ごとその電動スケートをコントロールするというアイデアが採用されました。動画が公開されているのでご覧ください。


The Boring Company | Tunnels

 

電動スケートは内燃機関ではないため、有害なガスが排出されません。また、各スケートのコントロールが可能になるので、事故もほぼ発生しないと考えていいでしょう。このアイデアによって交通の制御とゼロエミッションを達成し、トンネルの直径を14フィート(4.2m)まで小さくすることができるそうです。直径が半分になると大幅に断面積が減るので、最終的にコストが10分の3~4ほど削減できる予定とのこと。

 

さらに、既存のテクノロジーの流用で掘削スピードもはるかに向上できます。通常、トンネルを掘削する場合は作業割合として掘削に50%、トンネルを支える構造物の建設に50%であり、それらは交互におこなわれます(同時ではない)。これを、トンネルを支えるための構造物を建設しながら掘削できるよう改良することで、継続的な掘削が可能になるそうです。現在のトンネル掘削スピードはカタツムリの移動速度に負けてしまいます。カタツムリの方が14倍は速いとのこと。The Boring Companyはカタツムリに勝つことを目標に掘削スピードをあげていくそうです。

 

また、通常はトンネルを支えるためにコンクリートが用いられますが、The Boring Companyはコンクリートの代わりに掘り出した土を利用することで、環境破壊の抑制とコスト削減も狙っています。世界の温室効果ガス排出の4.5%を占めるのがコンクリートの生産です。実現できれば非常に効果的でしょう。

 

上記に加え、ディーゼルが主流の掘削機の電動化および自動化もおこなうそうです。イーロン・マスクによると、米国ではトンネル掘削はほとんど研究開発が進んでおらず、過去50年間生産性が向上していない分野とのこと。掘削機の研究開発を進めることで、あらゆる角度から合理化を施し、コストを下げ、交通インフラの3D化を達成していくわけですね。SpaceXやTeslaの例からわかるように、ハードウェア・ソフトウェア両面において、イーロン・マスクはアップグレードの達人なのです。きっとトンネル掘削機・技術はすさまじい進化を遂げるでしょう。

 

そして、極めつけはトンネルを利用したHyper loopの運用です。Hyper loopはイーロン・マスクが考案した真空チューブ内を高速移動するという新しい交通手段で、SpaceX主催で学生のコンテストを開催するなど、実現に向けて動いているプロジェクトです。(イーロン・マスクが直接関わっていない会社も多く開発に加わっています)

www.youtube.com

 

Hyper loopでは真空チューブの建設が必要です。トンネルは地下水面の圧力に耐える必要があるので、必然的に内部を真空にしても壊れることがありません。なので、Hyper loopのチューブとしてトンネルを利用できるわけです。ここにきて、イーロン・マスクはHyper loopをも想定に入れた交通インフラの大改革を断行するつもりなのです。

 

このように、イーロン・マスクSpaceXやTeslaで確立した方法論をトンネルに適用することで、トンネル掘削機をアップグレードし、交通インフラをアップグレードし、新しい交通機関であるHyper loopをインテグレートしていきます。SpaceXが地球宇宙間の移動コストを削減するように、Teslaが持続可能なエネルギーの普及を進めるように、The Boring Companyも地球の交通インフラを壮大な規模でつくりかえようとしているのです。The Boring Companyもまた、とてつもないスケールの会社だったということではないでしょうか。

 

参考

FAQ — The Boring Company

www.ted.com