イーロン・マスクのすすめ

最高の男、イーロン・マスクについてのブログ

人類が火星に行くべき4つの理由

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 イーロン・マスクはこう言います。

なぜ誰もまだ火星に行ってないのかが不思議でしょうがありませんでした。

月の次は火星だということは明らかですが、それに向けて私たちはまったく進歩していませんでした。

NASAのホームページを見ても、有人火星探査のミッションの予定日は載っていませんでした。

Musk thinks we'll be on Mars soon - Business Insider

 そしてイーロン・マスクは人類を火星に送ることを目標としてスペースX社を設立しました。現在ではNASAをはじめ火星に向けた様々なプロジェクトが進行しています。世界的に火星へ向けて動き始めたわけですね。そんな中、ついにイーロン・マスクはこう断言するに至ります。

私たちは11年か12年後には人間を火星に送るためのしっかりとした打ち上げをおこなうことができると思います。

Musk thinks we'll be on Mars soon - Business Insider

 すごいタイムフレームですね。と、まぁこのように、ようやくイーロン・マスクを筆頭に人類が火星を目指し始めました。しかもイーロン・マスクによれば、それほど遠くない未来に人類は火星へ到達することになります。そこで、今回は人類が火星に行くべき4つの理由と題して記事を書いていきたいと思います。

 

火星

 まずは火星についての情報をウィキペディアを参考にまとめましたので、ご覧ください。

 

・太陽系の内側から4番目の惑星

・火星が赤く見えるのは、地表に赤さびが大量にあるため

・直径は地球の半分

・重力は地球の40%ほどしかない

・自転周期は24時間39分35.244秒

・衛星は2つ

・季節が存在する

・多くの場所が厚さ数メートルにも及ぶ細かい塵で覆われている

・火星にあるオリンポス山は標高27kmの太陽系最高の山

・火星にあるマリネリス峡谷は深さ7kmの太陽系最大の峡谷

・火星の最高地点と最低地点の標高差は約31km。地球の最高点と最低点と比べると、火星の方が地球よりも約3倍凸凹

 

 さすがに違う星の話なので、環境の違いがすごいです。でも意外と地球と似ているところもあって火星という星はなかなかおもしろい。いつか人類がこんな場所に行けるようになるなんて想像するだけで楽しいですね。では前置きはこのくらいにして、人類が火星に行くべき4つの理由、さっそく本題に入りましょう。

 

1.地球外生命体を探すため

 地球以外に生命が存在するのか、もしくは存在したのかどうかは僕たち人類の最大の疑問の1つです。僕らはまだ地球以外に生命の痕跡を発見したことはありません。もし生命の痕跡を地球以外で発見することができたら、その構造や構成物質について調べて、いかに僕ら地球上の生命と違うのか知ることができます。その時点で初めて僕たちは地球の生命を相対的に眺めることができるようになるのです。比較対象を手に入れるということですね。きっと大きな概念変化が起こります。僕ら地球上の生命は新たなレベルへと到達することになるでしょう。そして、火星は太陽系でもっとも生命が存在する確率が高い星の1つです。しかも距離も近い。火星は地球外生命体の探査にとって理想的な星なのです。

 さらに、地球の生命の起源は火星にあるのではないかという説があります。この説によると、火星に隕石が衝突した際に、微生物が付着した火星の岩が弾き出されて地球へ飛来したとのこと。そして、地球にやってきた火星の微生物は地球に適応して進化を遂げていった。つまり、僕らの祖先を遡ると火星の微生物に行き着くという説です。途方も無い話に聞こえますが、実際、地球上には火星から飛来した隕石がいくつか発見されています。しかも、そのうち2つの隕石では古代の細菌の痕跡らしき特徴が見つかっているのです。僕たちの生命の起源を探るためにも、人類は火星へ行くべきなのです。

 

2.火星の環境を調査するため

 火星はその46億年の歴史のなかで劇的な環境の変化を経験してきています。現在の火星は大気が薄く、火星の地表は地球で言うとおよそ高度3万キロメートルあたりの濃度しかありません。それに、現在の火星の表面には液体の水は存在しないと言われています。しかし、過去の火星は違った環境でした。様々な観測から、過去の火星では大気は今よりずっと濃く、湖や川、海として水が存在していたことが推測できるそうです。つまり、過去の火星の方が現在よりもはるかに地球に似た惑星だったのです。どのようなメカニズムで現在の環境へ至ったのか。大量の大気や液体としての水はどうして失われてしまったのか。そして、火星で起きた激しい環境の変化は地球でも起こり得るのか。火星の環境を調査することは僕ら地球上の生命の未来にもつながる重要なことなのです。

 

3.人類の生存を保証するため

 僕ら人類にとって生存可能な星は今のところ地球しかありません。宇宙に漂うちっぽけな青い点。これが僕らの唯一の家です。しかし、1つの種が同じ星でずっと生き残り続けるのは極めて難しい。これは歴史を振り返ればわかります。代表例は恐竜ですね。恐竜は1億6千5百万年もの間地球を支配していた種ですが、巨大な隕石によって滅びてしまいました。いまや化石でしかその姿を見ることはできません。僕ら人類だって全地球的なカタストロフィーで簡単に滅んでしまうのです。そこで、人類を他惑星にまたがる種にすることが重要な生存戦略の1つとなります。火星はここでも理想的な惑星です。一日の長さは地球とほぼ同じですし、氷とは言え水が存在します。金星や水星は暑すぎるし、月には隕石などから守ってくれる大気がありません。やはり火星なのです。人類の生存を保証するためにも、人類は火星へ到達するべきなのです。

 

4.文明の発達のため

 イギリスの著名な医者であるAlexander Kumarはこう言います。

人類を極限のところ(海の底や宇宙)に押し込むことによってのみ、地球上の生命の進歩に寄与する科学やテクノロジーの発見があるのです。

5 undeniable reasons humans should go to Mars - Business Insider

 NASAの当初のハッブル望遠鏡には欠陥があり、ぼやけた写真しか撮ることができませんでした。1993年にこの問題はようやく解決しますが、それまでの間、何とかぼやけた写真から情報を入手しようと天文学者たちはコンピューターのアルゴリズムを発展させました。そして、このアルゴリズムは医療の分野で革命を起こします。レントゲンです。人類が極限状態に追い込まれることで技術が発展し、その技術が異分野へ拡散していったのです。このような相互作用は今までもたくさん発生してきました。しかし、人類を火星に送るという極めて難易度の高いミッションにおいては、技術の発達はすさまじいものになるでしょう。他の分野へどのような影響を与えるのか現時点で予測することは不可能ですが、きっと今まで見たことのないような技術革命が起こるはずです。

 さらに、人類規模で壮大なプロジェクトを進行させることは次の世代を担う人々を大いに刺激します。おそらく人類が火星に到達するころ活躍している科学者、技術者、数学者などは今学校に通っている子どもたち。子どもたちを興奮させるようなプロジェクトが地球の文明の発達に大きな影響を与えることは間違いありません。

 

まとめ

 さて、以上の4つの理由から人類は火星に行くべきだと主張してきましたが、当然批判はあります。火星到達まで少なくとも1年以上かかるため、宇宙飛行士の健康の問題などから倫理的にダメだろうという意見。火星に人類を送るには膨大な資金が必要になるが、まずは地球上の差し迫った問題を解決するために資金を使うべきという意見。そして、火星にはすでに無人探査機を送っているのだから、あえて金食い虫でリスキーな有人ミッションを進める理由がないというする意見。実に様々な批判があります。

 もっとも強力な批判は無人探査機だけでは不十分なのかという意見でしょう。しかし、有人探査は必要なのです。火星探査機バイキング1号が火星に到着してから約40年が過ぎようとしています。40年間いくつもの無人探査機が火星に送り込まれました。しかし、いまだに火星の生命や大気について核心をつくようなことはわかっていません。探査機の性能を上げることも必要でしょうが、人間は科学的調査において極めて優れた能力を発揮します。知力、適応力、敏捷性、器用さ、認知力、耐性、リアルタイムでの問題解決能力。火星に生命の痕跡があるとして、著名な科学者であるBill Nyeによると人間の方が無人探査機より1万倍早くその痕跡を見つけることができるそうです。もちろん機械の方が優れている点はたくさんあります。基地に人間がいて状況判断をおこない適切な決断を下す。機械が長距離移動や人間が入れないような領域を探索する。そうやって人間と機械の相乗効果によって速く深く正確に火星を探索することが可能になります。ましてや人類の生存戦略である火星移住計画となると人間が火星に行くのは当たり前です。火星の有人探査は困難を極めるでしょう。しかし、この困難こそが文明を発達させるのです。人類を月に送る計画、アポロ計画でケネディ大統領はこう語りました。

我々が10年以内に月に行こうなどと決めたのは、それが容易だからではありません。むしろ困難だからです。この目標が、我々のもつ行動力や技術の最善といえるものを集結しそれがどれほどのものかを知るのに役立つこととなるからです。

アポロ計画 - Wikipedia

 困難を乗り越えてこそ僕たち人類は新たな境地に立つことができます。そして、他の惑星に到達することで初めて地球の偉大さや貴重さを相対的に計ることができるようになるでしょう。これはものすごく大きな変化だと思います。地球上のどの生物も成し得ていないことです。人類は火星から地球を見て何を想うのか、とても気になりますね。

 

 

参考

www.businessinsider.com

www.businessinsider.com

www.theatlantic.com

http://www.richmond.com/opinion/their-opinion/article_7f1ecdfc-d29d-5f49-b8e2-4118627e9157.html

Why should we go to Mars? - Mission to Mars - Mars One